京野アートクリック(仙台)は、無精子症などの男性不妊をはじめ、男性と女性のどちらも治療できるクリニックです

KYONO ART CLINIC 京野アートクリニック 仙台

よくあるご質問

一般不妊治療について

基礎体温表から排卵日がわかりにくいのですが、LHチェックなどで分かるのでしょうか?
また、周期によって排卵日がバラバラでも異常はないのですか?

基礎体温で排卵日がわかりづらい時には、特にLH測定、超音波断層装置による卵胞径や子宮内膜の厚さの測定、子宮頸管粘液検査を行うことで推測が可能です。周期がバラバラでも25〜35日型の周期であれば問題ありません。
周期があまりにも長くなる場合には排卵時期の予測が難しくなります。

基礎体温が高温期に36.8℃以上にならなかったり、逆に低温期に36.5℃以上になります。
それは異常なのでしょうか?

平熱にも多少の個人差があります。
一般的には、基礎体温での排卵の有無は低温期と高温期で0.3℃以上の温度差があれば良いといわれています。

子宮に奇形があるといわれたのですが、それでも赤ちゃんを抱くことはできるのでしょうか?

子宮奇形の状態によっては流産率が高いなどの報告がありますが、可能です。

子供の性別を産み分けるということはできるのでしょうか?

男女の産み分けについては、様々な方法が試みられてきましたが、いずれも確実な方法ではありません。また、着床前に受精卵(胚)の段階で胚の一部を取り出し、性別を調べてから胚を子宮に戻すという方法もありますが、日本においては重篤な遺伝性疾患がある方で、かつ倫理委員会の審議で認められた方しかこの方法は認められていません。

不妊治療で卵巣癌が増えるということを聞いたことがあるのですが、本当ですか?

そういう意見もありますが、はっきりとした因果関係は不明です。

夫婦どちらも健康でこれといって問題が無いにもかかわらず不妊というのは、精神的なものの影響が大きいのでしょうか? また、やはり私個人として年齢的なこと( 現在35歳 )で、もしかしたら・・・と不安ばかりが先行して、以前と異なり子供を作るためのセックスでしかない状態になってしまっています。

不妊原因が全く無いというのではなく、現在の医療のレベルでは把握できないだけで実際には原因は存在すると思います。
例えば、卵管采からの卵子のPick up、精子と卵子の受精、受精卵の細胞分裂、着床については通常の検査では解明できません。
また、セックスに関しては、治療を開始してから子作りだけのセックスになってしまって、というお話はよくうかがいます。

排卵の時期だけのセックスよりも定期的にセックスがあった方が妊娠しやすいという報告もありますし、妊娠のためだけを考えたセックスでは、夫、妻とも意欲が減退するのも無理はありません。子どもがなかなかできないという状態に、精神的なことが関係しているのかどうかははっきりしないところが多いですが、少なくともセックスに関しては、環境( 温泉、ホテルなど )を変えてみる事も良いと思います。

精神的ストレスが妊娠を妨げるということがあるのでしょうか?

科学的な根拠はありませんが、多少あると思います。治療の有無にかかわらず、ストレスが強すぎると女性では月経不順、男性ではEDなどになることがあります。ストレスそのものは完全に無くすことはできませんが、健康面から考えてもストレスがたまっていると感じたらリラックスを心がけたり、自分の好きなことをして時間を過ごしたりするなどなさると良いでしょう。カウンセリングが有効なこともあります。

妊娠をしやすくする生活(食べ物など)はあるのでしょうか?
また、絶対に避けた方がいい生活習慣(タバコなど)はあるのでしょうか?

何を食べたからといって妊娠しやすくなることはなく、特に偏った食べ方さえしなければ、自分の好きなものを食べていただいて構いません。ただし、タバコに関しては、男女どちらが吸っていても妊娠には悪影響であるという、はっきりとしたデータがあります。
特に男性の場合、精子の頭部にあるDNAが傷つけられ、精液検査の数値上は問題がなくても妊娠しづらくなってしまうことがあります。男性不妊とはっきりしている場合でも、見た目の変化はなくとも禁煙することで精子そのものの状態が改善する可能性があります。急に止めることは難しいと思いますが、治療周期だけでも禁煙なさったほうがいいと思います。

男性不妊症患者の場合、染色体異常はどのくらいの頻度ですか?

男性不妊症患者では一般男性と比較すると染色体異常の発生頻度は10倍から20倍高いとされ、無精子症患者においては8-15%の頻度で染色体異常が認められています。

通院・担当医について

子連れの通院は可能ですか?

当院では、原則としてお子様連れでの通院はご遠慮いただきたいと考えておりますが、どうしても子連れでないと通院できない場合は、キッズルームをご利用いただいております。お子様連れでご来院の方は、必ずキッズルームをご利用いただきます。保育士はおりませんが、キッズルームのご利用は無料です。

なお、初診当日、子宮鏡検査・子宮卵管造影検査当日、採卵・胚移植時は、お子様のご来院はできません。また、各種セミナーへのお子様連れでのご参加はご遠慮いただいております。お守りいただけない場合、検査、手術、治療をお断りさせていただくことがありますので、ご協力をお願い申し上げます。詳細については、こちらのお子様連れの方への案内ページもご覧下さい

担当医制ですか?

当院では、担当医制は取っておりません。そのため、どの曜日、どの時間帯にもご予約いただくことが可能です。
また、当院では診療方針を統一しており、医師が代わっても方針が変わることはありませんので、ご安心ください。

土曜日、日曜日、祝日、夕方の人工授精は可能ですか?

人工授精は土曜日、祝日は可能です。平日・土曜日・祝日は8時30分から15時30分までご予約いただけます。日曜日は休診です。状況にも択りますので、その都度お問い合わせください。また、他の日も、予約時間に多少の制約はございます。人工授精は当院で事前にお渡しする専用容器に自宅で採精され、採精から2時間以内に当院に到着されれば、持込でも可能な場合があります。

詳しいことは担当医にお問い合わせください。なお、当院で朝一番に採精することをご希望の場合、体外受精の方が優先となり、必ずしもご来院順のご案内とはなりませんので、あらかじめご了承ください。

料金について

クレジットカード、デビットカードは利用できますか?

クレジットカード、デビットカードは通常の診察、手術他でのご利用ができます(ただし、JCB、AMEX、ダイナース等はご利用になれません。また、デビットカードは、土日祝日の採卵料のお支払いにはお使いいただけません)。手術のお支払いの際は、限度額に御注意ください。当ビル内にはATMはございません(仙台AER 1階にATMコーナーがございます。また、近隣のコンビニにはもATMがございます。

ご主人がご来院の場合には、夫名義のクレジットカードも使用可能ですが、あくまでもサインをされる方とカードの名義人が一致している必要があります。奥様がご主人名義のカードを使用し、ご主人のお名前のサインをなさってのご利用などはカード会社からの指導によりできませんので、あらかじめご了承下さい。

駐車場は無料ですか?

診察や手術・検査、カウンセリング等でご来院の場合、アジュール仙台地下駐車場、第1志ら梅パーキングをご利用の場合、駐車券提示により1時間分の駐車補助券をお渡しします。

ただし、診療に時間がかかる場合もあり、駐車補助券の範囲内で駐車料金はおさまりませんので、できるだけ公共交通機関でのご来院をお勧めします(当院は仙台駅より徒歩3分です)。また、セミナー参加のみの場合は、駐車券はお渡ししておりませんので、あらかじめご了承下さい。(駐車場についてはこちらをご覧ください

同じ注射や検査でも保険が利いたり利かなかったりすることがあるのですが、なぜですか?

体外受精の治療期間中と人工授精当日は、全ての診察、検査、投薬、注射は自費になります。通常の卵巣刺激、人工授精目的の注射の場合は保険が利きます。ただし、1ヶ月あたり保険適応となる注射の量には限りがあり、それ以降は自費になります。超音波検査は、1ヶ月あたりの算定回数には排卵誘発剤の使用の有無など非常に複雑な基準があり、基準に則って算定しております。

当院の体外受精(通院回数や治療日程について)

体外受精をしたい場合、妊娠判定までの通院回数は何回くらいですか。

通常は、2ヶ月間に8回〜10回程度です。詳しくは、各誘発方法の解説ページをご覧下さい。
ただし通院回数は誘発方法や卵巣機能などにより大きく異なりますので、8〜10回以内で治療が完了することをお約束するものではありません。

注射は通わなければなりませんか。

当院は、患者様の負担軽減のため、適切な指示監督のもとに自己注射法を採用しています。なお、ご希望があれば、当院あるいは近医に通院して注射を行うこともできます。
注射依頼先病院は当院の病院リストの中からご紹介させていただくことが可能です。
ご希望のクリニックがある場合にはお申し出下さい。

なお、紹介先のクリニックの注射の在庫状況などにより、一時的に自己注射や当院への通院での注射をお願いする可能性もありますのでご了承下さい。

地元の病院で診察をして、採卵のみ京野アートクリニックで行うことはできますか。

当院では、ホルモン採血の結果をみながら排卵誘発・採卵決定を行っております。そのため、地元の病院で診察をして採卵・胚移植のみ当院で行うことはいたしません。
自己注射ができない方で、注射のみを地元の病院に依頼し、診察を当院で行っていただくことは可能です。

土曜日、日曜日、祝日の採卵、胚移植は可能ですか?

土曜日、祝日は採卵可能です。
日曜日は休診となります。凍結胚移植は原則として土曜日には行いませんが、自然排卵周期などで医学的必要性が高い場合は実施可能です。

他院で感染症検査を実施していますが、当院でも行わなければいけませんか。

術前検査は、他院で実施していても当院で再検査が必要となります。

夫の通院日程について

夫の来院日について教えてください。

ご主人が来院する必要があるのは、術前検査・精液検査で1日、採卵当日で1日の合計2日です(精液所見等によっては増える場合もあります)。なお、採卵予定日は、卵巣機能などによりずれることがありますのであらかじめご了承下さい。なお、胚移植日にはご主人の来院は特に必要ありません。
なお、術前検査・精液検査は土曜日、祝日でも可能ですが、予約はかなり早めに埋まるため、お早めのご予約が必要です。
日曜日は休診です。

他院で感染症検査、精液検査を実施していますが、当院でも行わなければいけませんか。

当院では泌尿器科受診を原則としており、男性の診察は必要です。術前検査に関しては、検査から1年以内であり、結果を原本あるいはコピーで持参され、最低限必要な項目(HCV抗体、HBs抗原、HIV、梅毒、血液型、末梢血一般など、治療内容などによっても異なります)が網羅されている場合は当院で再検査の必要はありません。詳しくは、あらかじめ担当医にご相談ください。

いい卵を得るために

結婚して4年になりますが、過去に2回のIVFを受けましたがかなり早い時期に生理になり終わってしまいました。卵巣刺激に注射をしても採れる卵は2、3個程度。こんな私でも赤ちゃんを抱くことはできるのでしょうか?

赤ちゃんを抱ける可能性はあると思います。まず、月経2〜4日目の血中ホルモン値( LH、FSH、E2 )、超音波断層装置による小卵胞の数を確認することが大切です。また、現在、当院では採血で卵巣予備能力検査を行うことができます。 それから、卵巣刺激法の種類によって、あるいは体調の良い時に良質の卵子が得られる場合もあります。

来院をすると毎回のように血を採られますが、何度も採血をする必要があるのでしょうか?
また、なぜ頻繁に採血をするのでしょうか?

ホルモン検査で卵胞の成熟度をみて( 目安としては、200〜400pg/卵胞 )、hCG注射のタイミングを決めているので頻繁に採血をしています。卵胞の大きさ、数、子宮内膜の厚さ、パターンとともに、ホルモン値とそのパターンがとても重要です。 また胚移植後のホルモン値も妊娠したかどうかの判定に大切になります。欧米ではこれらを詳細に調べて、治療を行いその結果、良好な成績を出しています。

「一人の女性が一生のうちに排卵する卵の数は決まっている。たくさん誘発剤を使うと卵子の質が悪くなることもあるので、誘発剤を使わない施設もある」という記事を女性誌で読んだことがあります。
私は、現在2回目の妊娠、出産を希望して治療を行っていますが、誘発剤を使うことにより、閉経が早まることがあるのでしょうか?

医学的根拠はありませんが、そういう意見もあります。
いずれにしても、個々にあった有効な治療を併用することが必要であると思います。

私は今まで4回の体外受精をしましたが、1度も妊娠に至っておりません。
卵がよくないといわれていて、毎回1つしか戻すことができません。
顕微授精を1回して7個採れて2個受精をして戻しましたが妊娠はできませんでした。
私は卵が採れないし、受精もしないし、こんな私にいい方法なんてあるのでしょうか?

体外受精を受けている適応は何でしょうか? あなたにあった良質卵子を得られる卵巣刺激法を検討する必要があると思います。透明体開口法などが有効な場合もあります。

卵胞が沢山あるといわれたのですが、採卵をしてみたら3個しか採卵できなかったといわれました。
卵胞がいっぱいあっても卵が採れないということはあるのでしょうか?

そういう方は多くはないのですが、時々いらっしゃいます。ホルモン値と卵胞の大きさ、数が相関していなかったり、hCGを注射するタイミングが良くなかったり、注射液に問題があったり、すでに排卵してしまったりして採れないこともあります。

毎日のように痛い注射を打たなければ、赤ちゃんを抱くことができないのですか?

体生殖補助技術の場合は良好な卵が多い方が、妊娠率が高くなるので卵巣機能が正常な場合でもほとんど注射をしています。
ただし、当院では、注射の量を少しでも減らすため低刺激法を採用しているほか、自然排卵がある場合は注射を打たなくても卵子を採ることは可能です。治療方針には向き、不向きがありますが、ご希望や不安な点は、担当医にご相談下さい。

培養技術について

胚凍結は必要ですか?

体外受精では、より多くの卵子を採取するために、卵巣刺激を行います。そのため、たくさん採卵でき、受精卵(胚)も複数できた場合には、余剰胚といって子宮に移植しなかった胚が複数残ります。当院では多胎妊娠防止のために単一胚移植(1個移植)に努めているため、余剰胚は1個から凍結保存することをお勧めしております。
残った余剰胚を凍結保存すると、その周期に妊娠しなかった場合や第二子を希望される場合に、その凍結保存している胚を融解して移植することが可能になり、もう一度採卵から行う負担をなくすことが可能になります。

また、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の場合には、その周期に胚移植を行い妊娠すると症状が悪化して生命に関わることもあるため、胚移植は行っておりません。その場合には、全ての胚を凍結し、OHSSの症状が改善したことを確認してから胚移植を行っております。その他、子宮内膜の状態が胚移植に最適ではないと判断した場合にも、内膜の環境を整えてから胚移植するために、胚を凍結することをお勧めしております。

どのような時に卵細胞質内精子注入法(ICSI)が行われるのですか?

通常の体外受精、胚移植で受精しない場合、極度に精子の数や運動率が悪い場合、無精子症(精巣上体、精巣から精子を回収)の場合に適応となります。

胚盤胞移植1個、子宮内膜も厚く着床を助ける治療をしても妊娠しません。
この先どのような治療をしていけばいいのでしょうか?

不妊原因や治療回数によっても異なってくると思いますが、子宮内膜が薄い場合には妊娠は大変難しく、私達医療者側にとっても大きな課題です。
内膜を厚くし、環境を良くする方法としては、(1) 凍結胚をホルモン補充周期に移植する、ホルモン量を増やす。(2) アスピリンやペントキシフィリンなどでなどにより子宮内膜の血流を増加させる。(3) ビタミンEや少量のステロイドの内服 (4) ヒステロファイバースコピー時に生理食塩水で子宮腔を洗浄する(5)針灸(はり)等の方法があります。胚移植時の子宮収縮抑制剤も良いと思います。

今回初めて体外受精をしたのですが、桑実胚とかフラグメントとかあまり聞いたことが無い言葉が出てきました。8分割になったら入れると聞いていたのですが、私のは5分割と3分割で、あまり状態がよくないと言われました。体外受精と聞くと、すべてがきれいな卵になるわけではないのですね。
それは、何が原因なのでしょうか?

採卵後3日目に8細胞期になるのが良いとされています。フラグメンテーション( 破片 )は、無い方が良いとされています。全てきれいにならない原因としては、卵子の質、染色体異常、精子の質( 8細胞期以降の発生に関係しているといわれている )などが関係しています。

以前に顕微授精を行った時に正常な受精卵が2個で、残りは異常受精( 核が3個 )ということを言われました。
そんなことがあるのでしょうか?また、なぜそのようなことが起こるのでしょうか?

主に第二極体の放出が起こらない時になります。主に卵子の異常が考えられます。

胚移植から妊娠判定まで

胚の移植個数は何個ですか。

当院では、多胎妊娠予防の見地から、1個移植が大原則です。また、子宮筋腫の手術をされたことがある方(粘膜下筋腫を除く)、帝王切開をしたことがある方なども1個移殖が原則です。
例外として、連続2回以上の反復不成功例、40歳以上などでは2個移植をする場合もありますが、適応については医師が判断します。通常、3個以上移植することはありません。

胚移植後の安静は必要ですか?

体外受精が始まった当初は24時間安静にするという方法も取られていましたが、現在では特に安静にしなくても妊娠率に違いはないという報告があります。当院でも以前は1時間程度安静にして頂いていましたが、現時点では特に安静の必要はないとお話しております。

胚移植の仕方(経子宮頚管、経子宮筋層)で妊娠率に差がありますか?

当院のデータでは差がありませんでしたが、できるだけ子宮の入り口から胚移植用カテーテルで移植しています。
それがどうしても困難な時には経子宮筋層的に胚移植しています。

着床を促進する方法はありませんか?

当院では(1)透明体開口法[卵孵化補助、Assisted Hatching](凍結融解胚移植の場合のみ) (2)胚を全凍結し、ホルモン補充周期か自然周期に凍結胚移植 (3)1〜3日目と5〜6日目に2回胚移植 (4)子宮内膜刺激胚移植法(SEET)法(凍結融解胚移植の場合のみ) (5)移植前周期の子宮内膜掻爬(凍結融解胚移植の場合のみ) (6)着床障害に対してステロイドの少量内服 (7)移植困難例に対して子宮頚管拡張 (8)不育症検査による原因検索 などを行っています。

透明体開口法(胚孵化補助技術:AHA)やSEET法を行いたいのですが。

透明体開口法は、凍結した胚盤胞を移植する場合、38歳以上の方、過去の胚移植で妊娠されなかった方に行うと妊娠率が向上する可能性のある技術です。それ以外の場合でも胚の所見や今までの経過などにより、お勧めする場合があります。
SEET法(子宮内膜刺激胚移植法)に関しては、受精卵を5〜6日目まで培養した時の培養液を凍結して使用するため、SEET法の実施は「凍結胚」かつ「胚盤胞」であることが前提となります(新鮮胚・初期胚に行うことはできません)。なお、これらは妊娠率を向上させる補助技術ですが、全員が適応になるわけではありません。詳しくは担当医にご相談ください。

なぜ、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が起こるのですか?
もしそうなった時の治療方法はあるのでしょうか?また、予防法はあるのでしょうか?

多嚢胞性卵巣症候群のように、過剰に反応しやすい場合に起きやすい傾向があります。ロング法で卵巣刺激を行った際にも、OHSSになりやすい傾向があります。予防としてはhMG、hCGの投与量を減らすことです。
当院では、内服薬併用による低刺激法なども行っています。 また、hCG注射後に起きやすく、妊娠の成立によって悪化するので、起きる可能性が高い時は全部凍結保存して胚移植しない場合や、hMGの注射をいったん中止して血中のE2値が3000pg/ml以下まで下降してからhCGを注射する方法(コースティング)などがあります。 ただし、OHSSを確実に予防する方法はありません。

私たちは夫婦ともに仕事をもっているため、IVFやICSIを受けた後もしばらく安静に休養するといったことがなかなかできません。胚移植後の運動は着床に影響を及ぼすのでしょうか?
また、着床しやすくするためにはどうすればいいのでしょうか?

胚移植後の安静は、特に必要はないと言われています。心配な方は30分程度休む方もいますが、必ず休まなければいけないわけではありません。その後は過激な運動や過度に重たいものを継続的に持たなければ大丈夫です。通常の家事、洗濯などはOKです。
好きなものを食べ、好きなことをしてリラックスすることが大切です。

体外受精をして胚移植をする時には、どんな子宮内膜の状態が理想なのでしょうか?

胚移植時に子宮内膜の厚さが7〜8mm以上あれば良いとされています。ただし、内膜が薄くても妊娠する場合もあり、妊娠に至らない場合の多くは受精卵側の問題であるため、内膜が薄いと妊娠できないというわけではありません。
内膜が厚くならない場合は、ホルモン補充周期で凍結胚移植をする際の薬を工夫する、セキソビットやHMGなどの排卵誘発剤を使用した周期で凍結胚移植をする、補助医療として遠赤外線照射器を利用する、などの方法があります。

妊娠の転機

体外受精&胚移植の妊娠率はどのくらいですか?

当院における胚移植あたりの妊娠率は約35〜45%です。

体外受精&胚移植は何回くらいすると妊娠が可能ですか?

おおむね採卵3回程度が目安ですが、10回以上の治療を経て妊娠された方もおります。
あくまでこれは、3回目までに妊娠される方が多いというだけで、4回目以降の妊娠の可能性を否定するものではありません(可能性が低くなってくるということと望みがないということは違います)。これは顕微授精、Assisted Hatching、胚凍結、精巣上体、精巣精子の回収などの技術進歩によるものと思います。

出産は何歳くらいまで可能なのか?個人差はあるのでしょうか?
高齢でIVFを行う時のリスクと注意点はどんなことなのでしょうか?

通常は45才くらいまでです。多少、個人差はあると思います。高齢の方は着床率、妊娠率が低く、流産率が高くなります。
また、高齢の方では染色体異常の確率が高いという報告もあります。

不妊治療をしてやっと妊娠できても流産を繰り返す人も沢山いるのでしょうか?
一度妊娠流産をして二度と妊娠できない人もいるのでしょうか?

流産を繰り返す場合を不育症と呼びます。原因は70%が受精卵の染色体異常と言われています。今まで生児を得られていない反復流産の方でも約55%が、一度でも生児を得た既往のある反復流産の方でもその後に約70%の確率で生児を得ることができます。二度と妊娠できなくなる人はいますが、それは極まれです。

IVF、ICSI、凍結胚移植の成功率はどれくらいなのでしょうか?
着床障害に対してのAHA( 透明帯開口法 )はどれくらい効果があるのでしょうか?

IVF、ICSI、凍結胚移植とも成功率は35〜45%前後です。ただ、20才代では50〜60%、40才代では10〜15%と年齢により大きく異なってしまいます。AHAについては凍結融解胚移植のみ行っております。

体外受精−胚移植で妊娠、出産した場合、生まれてきた赤ちゃんに先天的な異常がでる頻度は自然妊娠、出産したときよりも高いのでしょうか?

体外受精で妊娠、出産した児が先天的に異常がある割合は、自然妊娠で出産した時の割合とほぼ同じです。

ICSIでうまれた赤ちゃんは染色体異常の頻度が高くなるのでしょうか?

ICSIの場合、染色体異常のある患者様の精子を使った治療をする事もあるので、必然的に若干染色体異常が多くなる傾向が認められます。

採卵時に未成熟と判断された場合、その卵子を体外で成熟させることは可能なのでしょうか?
また、そのような卵を使って妊娠、出産した例はあるのでしょうか?

通常の卵巣刺激で得られた卵子を体外で成熟させた時には、大部分に染色体異常があるとされ、妊娠率もかなり低率です。
ただ、妊娠、出産の報告もわずかですがあります。

以前テレビで、受精卵を一度凍結しておいて採卵した数ヶ月後に融解胚を移植すると妊娠率が60%くらいになると聞きましたが、採卵した周期に胚移植するより、自然の周期に融解した受精卵を移植する方が妊娠率はいいのでしょうか?

受精卵の凍結融解の技術の改善、受精卵と子宮内膜の同期化、着床率の研究が進めば良い結果が得られると思います。
現在の技術では良くても40〜50%前後だと思います。

凍結胚を使って妊娠した場合、生まれてきた赤ちゃんに奇形の頻度が増えることはないのでしょうか?

凍結胚を用いたからといって、奇形の頻度が増えることはありません。赤ちゃんの健康に関して心配な場合には、葉酸の摂取をお勧めします。妊娠初期(4週ぐらいまで)に起こる二分脊椎や無脳症などの神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができるということで、厚生労働省も摂取を勧めています。