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コラム

妊娠しやすい体作り

 0202_08_04_sendains.jpgCOVID-19感染予防のため自粛生活が続き、体重が増えてしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。BMIが過剰に増えてしまうと、妊娠に悪影響を及ぼしてしまいますアメリカのデータでは、BMI30以上だと胎児の心臓欠陥・腹壁欠陥・神経管欠陥・二分脊椎のリスクが高まるとされています。また、35歳以下でBMI25以上の方では胚の質が低下し発生不良を引き起こすリスクが高まります。

 胎児への影響だけでなく、BMIが高いと妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群になる可能性も高まってしまいます。年齢による胚の質の低下も考慮し、35歳以下の方は体外受精前に減量、36歳以上の方は採卵・全凍結後に減量して移植が推奨されています。

 一方、無理なダイエットで栄養不足の状態になるとAMHが低下してしまうというデータもあり、ただ闇雲に痩せればいいというわけではありません。
 そこで、妊娠しやすい体質を作る食事の習慣を紹介します。

①たんぱく質を1日50g以上とる
たんぱく質は大きく分けて、「肉」「魚介類」「卵」「大豆製品」の4種類があります。
肉・魚 各100g、卵1~2個、豆腐1/2丁・納豆100gのなかから1食2つ選んでとると良いです。
動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を一緒にとるようにしましょう。
たんぱく質は食いだめができないので毎食少しずつとるのがポイントです。
おやつをたんぱく質でとるようにするのがおすすめです。(ノンフライのナッツ・チーズ・ゆで卵・無糖ヨーグルト・食べる煮干し、さきイカ、枝豆など)

②糖質をとりすぎない
血糖値を急激に上げないために、食物繊維を多く含むもの(野菜など)→たんぱく質(肉・魚・卵・豆腐など)→糖質(炭水化物)の順番で食べるようにしましょう。
白米や食パン、白砂糖などの白いものは血糖値が急激に上がりやすいので、玄米やライ麦パンなどを選ぶようにしてください。
果物や野菜ジュースは意外に糖質が多いので注意が必要です。

③体に良い油を選ぶ
体に悪い油の代表はトランス脂肪酸です。マーガリンやドレッシング、お菓子やパンなどに多く使われています。アメリカではトランス脂肪酸が排卵障害や受精・胚発生の障害になるという報告もあります。
また、揚げ物の油も注意が必要です。時間が経って酸化した油は体内の酸化を促進してしまいます。揚げ物を摂取するときは自宅で新鮮な油で揚げたものをすぐに食べるようにしましょう。
良い油にはオリーブオイル、亜麻仁油、エゴマ油、魚油、シソ油などがあります。
紅花油、コーン油、ヒマワリ油、ゴマ油なども悪くはありませんがとる量が多くならないよう注意してください。

BMIが高い方は、無理な食事制限をするのではなく、必要な栄養素はしっかりとり、週150分程度の適度な運動(ウォーキングなど)も行いながら妊娠しやすい体作りを目指してみてください。

京野アートクリニック仙台 看護部 遠藤詩織


参考文献・資料
・卵子の老化に負けない 妊娠体質に変わる栄養セラピー
 古賀文敏ウィメンズクリニック院長 古賀文敏/栄養カウンセラー 定真理子
・JOINT IMPACT OF MATERNAL AGE AND BMI ON CU-MULATIVE LIVE BIRTH FOLLOWING IN VITRO FERTILIZATION O-3
R.H.Goldman,L.V.Farland,A.M.Thomas,C.A.Zera,E.S.Ginsburg.Obstetrics&Gynecology, Brigham&Women's Hospital and Harvard Medical School,Boston,MA
・Obesity and reproduction:a committee opinion
Practice Committee of the American Society for Reproductive Medicine,Biemingham,Alabama