治療成績

MEDICAL RECORD

【お知らせ】2023年妊娠周期数1000周期達成!

新年から心の痛む災害、事故があり例年のように新年を祝う気持ちにはなれません。被害にあわれた皆さまには謹んでお見舞いを申し上げます。

さて、以前より当院は目標として「1%でも高い妊娠率、1人でも多い出産」を掲げております。スタッフ全員この目標が体に染みつき、目標達成のために何をすべきか常に考え皆さまの診療をさせていただいております。昨年は年頭に「1000妊娠周期(子宮内に胎嚢を認める)」を目標に掲げました。2023年は遂に念願の1000妊娠周期を達成することが出来ました(2024年1月8日時点で1004周期)。内訳はタイミング法119周期、人工授精68周期、新鮮胚移植25周期、凍結融解胚移植792周期となっております。これから妊娠判定となる方もいらっしゃるのでさらに増えると期待しております。

妊娠率を上げるポイントは一般不妊治療では子宮卵管造影、精液検査そして排卵障害の検査をしっかり行い、不妊原因に応じた治療を行う事です。そして生殖補助医療(体外受精-胚移植)へのステップアップを適切なタイミングで行う事が重要です。

生殖補助医療では着床し易い良好な受精卵(胚盤胞)を育てること重要です。そのためには卵子の段階でいかに良い卵子を育てるかがポイントです。卵胞を複数個育てるための卵巣刺激方法を工夫すること、サプリメントを有効に使用すること、そして適切なタイミングで採卵を行う事が良い卵子獲得のための条件となります。そして良い卵子をしっかり受精させ、良い胚盤胞を育てる高度な培養技術も必要となります。胚移植に際しても胚移植をされる一人一人の全身状態に留意し、着床しやすい子宮内環境、子宮内膜を準備することが非常に重要であると考えます。せっかく良好な胚盤胞を移植してもこれらに問題があれば妊娠は成立しません。着床しなかった、妊娠成立しなかった(子宮内に胎嚢が確認されなかった)、妊娠継続が出来なかった原因を分析し次回に活かすこと、この繰り返しが「1%でも高い妊娠率、1人でも多い出産」につながると信じています。2024年も皆さまに多くのうれしい報告が出来るよう励みたいと思います。

2024年 新年の挨拶にかえて 
京野アートクリニック仙台
院長 五十嵐 秀樹

*年齢ごとの妊娠率等、治療実績の詳細は全ての方の治療予後が確定次第、改めてお知らせいたします。

治療実績 (2023年)

※胚移植1回あたりの臨床的妊娠率(胎嚢確認)です。妊娠判定が陽性に出るのみで胎嚢が確認できない化学的妊娠は含みません。

日本産科婦人科学会発表の2021年臨床成績はこちら