コラム

COLUMN

着床前遺伝学的検査(PGT)における手技について

今回はPGTにおける実際の手技についてご紹介させていただきます。

PGT-A、PGT-SRの概要については、以前当院のホームページで紹介しておりますので、下記のリンクから該当ページをご覧ください。

PGTについて

PGTを実施する際に培養部で行っている手技をおおまかにまとめたものが以下の図になります。

PGT実施する際の手技についての説明の画像

手順1受精卵の培養
手順2透明帯開口法
手順3バイオプシー
手順4検査まで冷凍保存

PGTでは将来胎盤になる栄養外胚葉という部分の細胞を検査に用いております。

受精卵の図解
栄養外胚葉→将来胎盤になる部分
内細胞塊→将来胎児になる部分

培養5日目以降の栄養外胚葉を採取(生検:バイオプシー)して検査を行います。

生検(バイオプシー)

実際に生検(バイオプシー)を行っている様子です。

受精卵を固定した後、栄養外胚葉を吸引し、切断します。

生検を行っている様子の画像

生検した細胞は検体、細胞を専門に扱う運送業者によって検査会社へ運ばれていきます。

運送中の温度変化は細胞にダメージを与え適切な検査を行う事ができなくなるので、ドライアイス梱包、温度監視下での運送を行っております。

また、受精卵本体は凍結保存を行います。

培養部で行う手技の中でも、生検は非常に細かい操作が要されるため、当院では十分に顕微授精の経験を積んだスタッフのみ生検に関する手技を担当しております。

何かご不明な点等ございましたら、お気軽にスタッフまでお声がけください。

京野アートクリニック仙台

培養部 門間 里奈

関連リンク

PGT-A https://ivf-kyono.jp/medical/pgt-a/