コラム

COLUMN

当院で処方しているサプリメントについて

<葉酸>

葉酸はビタミンB群の水溶性ビタミンで、緑黄色野菜、豆類、果物、卵など身近な食品に多く含まれています。

葉酸は水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。摂取したうちの50%は尿や汗で排出されてしまうため、毎日摂取することが重要です。

葉酸の摂取は、胎児の二分脊椎などの神経管閉鎖障害の発症リスクの低減に重要です。

神経管閉鎖障害は、妊娠のごく初期(妊娠6週未満)に脳や脊髄のもととなる神経管の形成に問題が起こることで生じます。代表的な疾患としては無脳症や二分脊椎症があり、予防のためには妊娠の1か月程度前からの摂取が勧められています。

妊娠初期の女性、妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性は普段の食事から240μg、それに加えてサプリメントなどによって付加的に1日あたり400μgの葉酸の摂取が推奨されています。

<ビタミンD>

ビタミンDは脂溶性ビタミンで、魚(あんこう、まぐろ、うなぎ、さんま)、キノコ(きくらげ、椎茸)に多く含まれており、日光浴(日焼け止めをなるべく使用せず毎日30分程度)でも補うことができます。

ビタミンDが不足すると、体外受精の妊娠率低下、AMH低下、耐糖能異常(糖尿病)と関連する可能性、習慣流産と関連する可能性があります。

アメリカ内分泌学会は妊娠中には37.5~50μg(1500~2000IU)の摂取を推奨しています。不足している方は、妊娠中や授乳中も継続して摂取することをお勧めします。

<現在取り扱っているサプリメント>

当院ではWakasapri for Pro.葉酸&ビタミンDの取り扱いを開始いたしました。

葉酸800μg、ビタミンDが25μg(1000IU)、オメガ-3オイル(DHAが69.7mg)が配合されており、妊活中の食事では賄いきれない推奨量を1粒で補えるサプリメントです。

ご希望の方はスタッフまでお申し出ください。

また、現在内服しているサプリメントがある場合は医師にお問い合わせください。

京野アートクリニック仙台

メディカルアシスタント 本吉愛梨

参考ページ 

厚生労働省:妊娠中と産後の食事について|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

分子生理化学研究所:葉酸&ビタミンD | 医療機関専売サプリメント | 分子生理化学研究所 (mpc-lab.com)